ANNUAL REPORT

2025年度 活動報告書

認定NPO法人Silent Voice
対象期間:2025年4月1日から2026年3月31日まで
認定NPO法人Silent Voice ロゴ

ろう難聴児の成長環境を支えてくださる皆さまへ、現場で起きたことを報告します。

発表会で、一人ひとりに贈られた漢字一文字を掲げる子どもたち
一年の締めくくりの発表会で、その子の一年を表す漢字を一文字ずつ贈りました。
デフアカデミー 年間延べ利用 1,505回(前年比 約1.5倍) オンライン授業 年間延べ2,142回(前年比 約2倍) にんげんキャンプ 44名・支援者57名 寄付者交流 延べ約130名 寄付者数 91→206人(継続寄付・前年比 約2.3倍) 単年度収支 +50万円 万博ブース 来場418名
※収支は単年度の黒字です。累積の立て直しは、これからも続けていきます。
※寄付者数の全体(単発クラウドファンディング含む)は926人→206人。2024年度の同クラウドファンディング868人の反動によるものです。
リアクションを贈ろうこの報告書には、スタッフや保護者の「声」がSNSのコメント風で載っています。リアクションボタンは実際に押せます。読んで心が動いたら、ぜひ押してください。おためし:👏 0
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代表挨拶

ごあいさつ

2025年度の忘れられない子どもの一言があります。「聞こえない人って、こんなに居るんだ!」というキャンプの感想です。本年度は初めて、オンライン利用者と対面利用者が集まる企画にチャレンジしました。

そこにはSilent Voiceが始まって以来、集まってくる「声」に私たちなりの答えを世に放った感覚を持っています。

Silent Voiceの存在理由は、聞こえない人の社会での活躍を増やすことです。そこに本人とその周囲の幸福と、企業・国がそれぞれハッピーになる世界が作れると考えています。

そこで年々気づいていったことが、聞こえない・聞こえにくい子どもたちの場の乏しさです。

冒頭の言葉、子どもの目から見た世界で、それがどんな意味を持っているのか、それがどう人生に影響していくんだろうと、思うわけです。体験から一気に広がる世界、そのことへの瑞々しい反応が、私たちの仕事の情熱をさらに大きくしてくれました。

この情熱にたくさんの方が呼応してくださった一年でもありました。手を取り合って、話す、一緒に作る、資金を支える、色んな力が集まって、希望がつながり、広がっています。

この場所で、関わってくださっている全ての方へ。言葉足らずがあるかもしれませんが、2025年度の前進を共有できましたら幸いです。

代表理事 尾中友哉

認定NPO法人Silent Voice 代表理事 尾中 友哉

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デフアカデミー大阪の教室に通う、聞こえない・聞こえにくい子どもの放課後を支える福祉施設(放課後等デイサービス)。

仲間との体験が ことばになる

2026年4月12日放送『情熱大陸』のワンシーン。子ども3人が肩を組む
2026年4月12日OA「情熱大陸」のワンシーン:「3人組じゃ〜」

情熱大陸でも話題になったデフアカデミー。聞こえない・聞こえにくい子どもへの福祉施設は、全国的に数が限られています。今年度は同業者の集いに参加し、20団体と交流。手話のできる有資格者の確保の難しさや片道2時間の送迎の話から、全国に点在するろう難聴児への支援の貴重さと重要性を再認識した一年でした。

全国に、聞こえない子どもたちのコミュニティをつくりたい。そのためにまず、自分たちが「これだ」と思えるやり方を見つけよう。そう考えて一つずつ確かめてきたことが、デフアカデミーの「型」になってきました。

キーワード型活動という「型」

聞こえない子どもの子育てには、言葉の問題という大きな課題があります。ただ、机に向かう勉強から入ると、続きません。デフアカデミーがこの一年でつくったのは、遊びから言葉に届く活動の型「キーワード型活動」です。

1
キーワードから体験設計キーワードからその日の活動を考え、遊びを通した体験を設計する。
2
体験をことばにする体験のなかの瞬間に、ことばの名前をつける(=キーワード化)。楽しかった記憶と、ことばが結びつく。
3
ことばの学びにつながる体験と結びついたキーワードが入口になって、言葉の学習が自分ごとになる。

活動では、その日のキーワードを紙に書いて宝箱に入れておき、活動のあとに、みんなでそのキーワードを考えてみます。2026年度からは、その日に体験したキーワードが子どもたちの手元に残るように、トレーディングカード風の「キーワードカード」をつくっています。ゲストが来てくださったときには、そのゲストをキャラクター化することもあって、子どもたちは大盛り上がりです。

キーワードカード ハカリマスター
キーワード「はかり」7月「お金」の回
キーワードカード 電脳探偵ワカリ
キーワード「分かりやすさ」7月 パソコンクラブ
キーワードカード お金の賢者カンザキ
キーワード「交換」7月「お金のふしぎ」・ゲストがカードに

型ができたことで、再現性が生まれました。評判のよかった「名作回」は次年度もう一度できます。キーワードをゲストに渡して、体験の提供から届けてもらう形も生まれました。

教室利用 月平均130〜158人保護者満足度 100%扱ったキーワード 48個

※満足度は保護者アンケート「事業所の支援に満足していますか」16/16(対象30人・回答16人・回収率53.3%・2026年3月公表)

井戸上 勝一(事務局長)2026年3月
「デフアカデミーがきっかけで世界が広がりました」と、生徒(Yさん)の恩師から感謝のお電話がありました✨ 5
黒木 識(デフアカデミー スタッフ)2026年3月 発表会をふりかえって
一年前には見られなかったような堂々とした表情や、手話での力強い表現は、まさにこの一年の積み重ねの結果だと感じております🎆 4
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デフアカデミー・共存教室デフアカデミーの子どもと、聞こえる人が出会い、双方に発見が生まれる場

共存教室:「型」が外の人に渡って広がる

キーワード型活動のキーワードを外部の方に届けていただく。そして、聞こえる人と聞こえない人が双方に発見を手に入れる。それを目指すのが共存教室です。2025年度も聞こえる大人や子どもと前向きな交流が生まれました。

活動は、月間テーマに沿って進みます。1年で「自己→他者→社会→世界→表現」を巡る12のテーマです。

第1ターム人とつながる
  • 4月好き・得意・大事
  • 5月コミュニケーション
  • 6月チームワーク
第2ターム社会とつながる
  • 7月お金
  • 8月仕事
  • 9月地域
第3ターム世界を広げる
  • 10月未来の社会
  • 11月世界
  • 12月多様性
第4ターム想いを形にする
  • 1月伝わる
  • 2月表現
  • 3月成長と感謝

共存教室の実例:6月「チームワーク」

株式会社廣起 代表 廣木雄一郎さん

株式会社廣起の代表・廣木雄一郎さん。学生時代は、明治大学サッカー部で、小学校2年生から、約15年のサッカーを経験された人です。廣起の皆さまが大切にされている「ハイタッチ」をキーワードにして、体験を提供していただきました。

サッカーの共存教室。子どもたちとスタッフ、廣起の廣木さんが輪になって話している場面
6月「チームワーク」の共存教室(株式会社廣起)

この体験は、参加した聞こえる人の側にも学びを残しています。事後アンケートでは、41%が「これまで聞こえない人と関わったことがなかった」と回答。その同じ人たちの、活動後の回答です。

はじめて関わった 41%「聴覚障害」を身近に感じ、理解が深まった 81%また関わりたい 100%

※事後アンケート n=16(「はじめて関わった」のみ n=17)。共存教室に参加したゲストの回答。

廣木さん(株式会社廣起 代表)2025/06/14 サッカー共存教室
デフであることが、個性であり、強みと捉えると対等に関われると強く感じました。組織で活動していく上で、とても大切なマインド、前提で、学びの多い有意義な時間になりました💡 4
参加した学生の声2025年度 共存教室
負担や迷惑をかけてしまうかもという不安もあったのですが、積極的に理解しようとしてくれる姿勢に、そういった方々と触れ合うハードルが下がる、良い機会でした🌱 5

ゲストの実例

企業や大学の方にも、体験の場をひらいていただきました。パンづくりの現場や、動物園でのワークショップ。子どもと大人が同じ体験を分かち合うなかで、双方に発見が生まれています。

クックハウスのパン工場で、職人が子どもたちにパンづくりを説明する見学の場面
クックハウスのパン工場を見学。職人さんから、パンづくりの現場を教わりました。
多田さん(クックハウス)ライブ配信より
うちの従業員は、デフの子だからどうこうという思いは全く持っていなかった。手話できないなりに伝えようと考えてくれた。そういう従業員と働けて私はとても幸せだと、本当に感じました🤝 5
京都女子大学の学生が、京都市動物園で子どもたちに手作りボードで解説する共存教室
京都女子大学の学生と、京都市動物園へ。学生手作りのボードで、いきものの学びを分かち合いました。
生田目 美紀さん(京都女子大学)共存教室より
サイレントボイスの先生方が、どんなハプニングでも、まずは子どものことばに耳を傾けている姿が印象的でした🐧 5

この活動もまた、たくさんの方の関わりに支えられています。

法人寄付のご案内
社員のみなさんと、共存教室をひらきませんか

聞こえない子どもたちと社員のみなさんが、同じ時間を体験するプログラムです。スタッフが社員と子どもたちの間に入り、関わり方をその場でデザインします。社員研修・地域貢献・採用広報の場としてご活用いただいています。法人寄付のご支援とあわせて、ご一緒しています。

提案書を受け取る

フォームからお問い合わせいただいたご担当者さまに、法人寄付の提案書をお送りします。

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デフアカデミー大阪の教室に通う、聞こえない・聞こえにくい子どもの放課後を支える福祉施設(放課後等デイサービス)。

「好き・得意・大事」が動きだす

私たちは、寄付やさまざまな外部団体とのつながりを広げることで、子どもたちに多様な体験を届けられていると考えています。多様な体験の中で、子どもたちのいろんな面が見えてきて、一人ひとりに固有の「好き・得意・大事」が反応していきます。

その代表格が、大阪・関西万博「手話の種まき」(6/27-29)でした。子どもたちが来場者に手話を教えるブースを、一緒に運営しました。

来場 418名教えた手話 1,563単語万博担当大臣が来訪
左:万博の大屋根リング前で手を挙げる子どもたち/右:ブースで来場者に手話を教える子ども
大阪・関西万博「手話の種まき」。大屋根リング前と、来場者に手話を教えるブース
平松 未華(言語聴覚士)2025/06/28
Kくんが「僕、こうゆう仕事すごく好き。誰かに伝えたりするの楽しい。もっとやっていたかったな。」と帰る時にずっと言っていたのが印象的でした!🥹 4

この場所で、多くの子が「手話は自分たちだけのものではない」「教えることには価値がある」と、身をもって知りました。かつては差別的な目で見られた手話です。社会の認識も、子どもたちの認識も変わってきていることを、子どもたち自身が感じ取っていました。

大きな舞台があると、良い緊張感を持って殻を破る。そんな姿が見られます。

山脇 涼香(デフアカデミー スタッフ)発表会に向けて
「国際手話をやりたい。海外の色々な人と交流したい」と夢を語るYさん。発表会での展示を提案すると「やってみたい!!!!」とやる気に満ちあふれていました👏 3

そんな積み重ねの中から、子どもたちの「やりたい」が生まれてきます。その一つが、Mさんの漫画プロジェクトです。一人ひとりに寄り添う個別の支援が、その子の「やりたい瞬間」を受け止めます。Mさんは3月の発表会を目標に、180ページの漫画を自分で描き切り、製本しました。完成しての一言は「イメージ通り」。こうした個別指導の時間や、一人ひとりに合わせたプログラムづくりにも、寄付が活かされています。

左:机で漫画を描くMさん/中央:表紙の下書き/右:完成・製本した漫画
描いている姿から、下書き、そして完成・製本した180ページの漫画へ

映像:一年間の成長を振り返る「発表会」

発表会の映像映像で見る:3月の発表会「一年間のことば」(YouTube)

この映像は、寄付者の北島さん(株式会社VOCO FILM)が制作してくれました

古川 雅裕(デフアカデミー スタッフ)2025/08
子どもたちの成長ぶりには本当に驚かされます。日々の小さな積み重ねが大きな変化になっている姿を見ると…今目の前にいる子どもたちの吸収力や柔軟さに感動しっぱなしです💪 4
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デフアカオンライン全国どこからでも、手話で学べる先生とつながるオンライン教育事業(2026年度に「サークルオー」から名称変更)。

全国に学びを届けた一年と、続けるための決断

自宅からオンライン授業を受ける子ども
自宅から、手話で学べる先生とつながるオンライン授業

全国には、聞こえない・聞こえにくい子どもに合った学び方や、同じ立場の仲間に出会えない子がたくさんいます。住む地域によって、手話で学べる先生も、その子に合った方法も、そばにない。サークルオーは、オンラインで全国どこにいても、その子に合った学び(手話も、読み書きも、その子のことばも)とつながりを届けてきました。この一年も、クラウドファンディングや継続寄付を充てて、先生研修やシステム、教材の強化を図っています。

項目計画実績
月間授業数187回平均約180回
年間の個別授業2,000回延べ2,142回
利用者満足度80%85.0%(平均4.25/5・n=21)

先生たちは、子どもたちの一年の変化をこう評価しています(5点満点・n=20)。

表情・態度の好転 4.16自己開示の増加 4.21孤立感の緩和 4.00学習意欲の向上 3.79

子どもと親の声

保護者の声(オンライン授業を利用)2026/02
他にこういった場所はなく、これからも続けていきたい🙏 4
保護者の声(受験を経験)
手話で受験に対応してくれる先生は、ほかにいません。サークルオーのおかげで、行きたかった高校に合格できました🌸 6
サークルオーで学んだ卒業生大学に進学して
サークルオーで頑張って勉強して、定期テストで100点を取れたときもありました。良い成績をキープできたおかげで学校推薦をもらえて、大学に合格できました🎓 5
大西 啓人(デフアカオンライン スタッフ)オンラインで出会った子のこと
遠く離れた地域で、ひとり頑張っていた男の子がいました。オンラインで手話の先生とつながり、勉強を重ねて、志望校に合格。「行きたいと思ったから勉強を始めて、結果として合格した」本人はそう振り返っていました🌸 6
保護者の声(中学生の保護者)
中学に上がってから心身のバランスを崩し、入院することもありました。そんな中で、オンラインで先生と学べたことが、本人の大きな支えになりました。もし辞めることになったら、きっと泣いてしまうと思います🕊 8
オンラインで全国の仲間が集まる授業のようす
画面の向こうに、全国の仲間。オンラインだから出会えるつながり

続けるための決断と、これから

寄付と先生方の善意で価格を抑えてきましたが、年間およそ1,000万円の赤字が続いていました。「安くして多くの子に届ける」。それは見誤りでした。この場所を守るため、2026年4月に「デフアカオンライン」と改め、続けられる価格へ改定しました。

子どもが離れる理由の多くは、値上げではなく「先生の交代」でした。価値の核は、いつも先生です。事業収入を安定につなぎ、2030年の支援制度化を目標に、事業への拡大投資に皆さまのご寄付を充て、全国的な支援の増加を目指します。

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にんげんキャンプ教室(デフアカデミー)とオンラインの子どもが、初めて対面で出会う、年に一度のキャンプ。

にんげんキャンプ 教室とオンラインが出会った2日間

にんげんキャンプの映像映像で見る:にんげんキャンプ2025(YouTube)

この映像は、寄付者の北島さん(株式会社VOCO FILM)が制作してくれました

オンラインの授業だけを利用してきた子どもにとって、画面の向こうの先生や仲間は、まだ一度も会ったことのない存在です。手話を使うろうの大人と、同じ境遇の仲間と、直接出会ってほしい。それは保護者からも寄せられてきた願いでした。

にんげんキャンプ(9/13-14)は、その機会をつくる2日間でした。デフアカデミーに通う子とオンラインの子がはじめて顔を合わせ、同じ場所で食事をして、遊ぶ。画面越しに知っていた相手が、目の前にいる。教室型とオンライン型を掛け合わせる次の支援モデルへの、投資でもあります。

参加 44名(小学生24・中学生2・スタッフ18)保護者満足度 4.7/5

この2日間は、57名の支援者に支えられました。初めての「Amazonほしいものリスト」では25名の方から物品のご寄付が届き、認定NPO法人のお祝い寄付でバスのチャーターが実現。往復の道のりから、安全に楽しむことができました。

物品寄付 25名単発寄付 19名ボランティア 11名助成 2団体
R
参加した子ども(Rさん)キャンプ映像インタビュー
今日はカレーを食べて、友達と話して本当に楽しかったです!また来年も来ようと思います🍛 5
保護者の声キャンプ後のメッセージ
申し込む前は行くのを渋っていましたが、帰ったあと「無理やりでも行かせてくれてありがとう」と言ってきました😭 6

キャンプの夜には、子どもたちの新鮮な発見がありました。
それは、手話に方言があるということです!

保護者の声(小学5年)キャンプ後
地域手話が違うことに大変驚いたようで、かなり興奮気味で話が止まらなかった。1泊じゃ物足りない。もっと交流したかったと言っていた🗾 5
手話は世界共通? 手話にも方言があります

手話にも地域ごとの方言があります。たとえば「仕事」の手話。昔は聞こえない人が、大阪では印刷業で、愛知ではプレス工場で多く働いていました。その仕事=暮らしの違いが、そのまま「仕事」という手話のかたちの違いになっていたのです。手話も、文化の上に育つ言語。文化が違えば、言葉も違うのです。

大阪と愛知の「仕事」の手話のイラスト。大阪は手のひらを上にした両手を内側へ寄せる。愛知はこぶしを、下のこぶしに上から打ちつける。
大阪 両手で紙を整えるように内側へ動かす(印刷業から)愛知 こぶしを重ねて上から打つ(プレスの動き)
※手の動きを図案化したものです。

キャンプはオンラインの先生に対面で会う機会にもなりました。オンラインだからできることもある、対面だからできることもある。その両方を生かした支援の形を社会に作っていきたい。

日頃、なかなか話す相手さえいない環境に居る子どもたちのイキイキした様子から、私たちの想いがより一層強くなりました。

保護者の声(小学6年)キャンプ後
今回一番嬉しかったのは「気付けば声を使わずに話していた」と、本人が言ったことです。自分の言葉で話せる環境に身を置いて過ごせたこと。こういう世界があるんだと、本人が知れたこと。その実体験をできたことです🌏 7
ボランティアの声(20代)キャンプファイヤーにて
キャンプファイヤーの灯りでひたすらおしゃべりしている日本手話の子達がいて、暗かろうと話せるんだ!すごい!と思った🔥 6
にんげんキャンプ2026|9月19日(土)〜20日(日)
今年も、ほしいものリストを公開しています

キャンプで使う品物をリストにしました。リストから品物を選んで、その金額をご寄付いただく形です。品物は私たちがまとめて購入し、キャンプで使います。

1品 1,000円から受付 9月18日(金)まで寄付金控除の対象です
ほしいものリストを見る
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法人向け研修聞こえる人と聞こえない人が共に働ける職場づくりを支える、企業向けの研修事業(デフビズ・DENSHIN)。

収益が子どもたちの事業に還る

聞こえる人と聞こえない人が共に働ける職場づくり、共に気づき合える体験づくりを、法人向けの研修で支えています。大人の学びが、子どもたちの次の学びへとめぐっていく。そんなつながりを、皆さまと一緒につくっていきたいです。

デフビズ

デフビズの研修で、聞こえる社員と聞こえない社員が付箋を使って職場を語り合うようす
聞こえる社員と聞こえない社員が、同じ場で職場の課題を語り合う(デフビズ研修)

「障害者雇用」を、数合わせで終わらせない。聞こえない社員と、その上司・同僚が一緒に学び、戸惑いを相互理解に、そして協働の戦力に変えていく。それがデフビズの研修です。聞こえない人が長く働き、力を発揮できる職場は、企業にとっても確かな戦力になります。

導入企業 28社資料ダウンロード 556件
アイシン株式会社
これまで100名以上の聞こえない社員が、上司とともに研修を受けました。一方的な理解ではなく相互理解を、という気づきが生まれ、業務の広がりと定着率の向上につながっています👏 5
研修を導入した企業の声2025年度
よくある研修では、デフと聴者が別々でした。今回は両方の視点からのお話があり、良いと思いました👀 4

無言語コミュニケーション研修 - DENSHIN

無言語コミュニケーション研修 DENSHIN の映像映像で見る:無言語コミュニケーション研修 DENSHIN(YouTube)

聞こえない講師と聞こえる講師が、二人一組で進める研修です。参加者はまず耳栓をつけ、声を出さないところから始めます。言葉が使えなくなると、人は自然と、相手の目を見て、体を向けて、自分の伝えたいことがちゃんと届いたかを確かめるようになります。この原始的なやりとりのなかにこそ、コミュニケーションで大切なことが立ち上がってきます。そこでつかんだ感覚を、日々の仕事や暮らしに持ち帰ってもらう。2025年度は、メーカーやサービス業を中心に12回実施しました。

2025年度 実施 12回
トヨタ自動車 研修受講者の声カスタマーファースト推進本部員
「伝える」だけでなく「伝わる」までフォローしていきたい。相手の言葉には表れない情報も読み取るように努めたいです💬 5
アシックス労働組合 研修受講者の声
相手を見る・言葉以外の部分に神経を持てるようになるイベントだった。参加メンバーが言葉を超えてチームワークを発揮できたことは、大きな自信となった🤝 6
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会計報告

認定NPO法人となり、収支が黒字に転換した年

2025年9月3日に「認定NPO法人」として認められ、年度決算は黒字化を達成しました。2025年度 活動計算書(2025年4月1日〜2026年3月31日):

科 目2024年度前年度2025年度今年度
【経常収益】
正会員受取会費66,00048,000
受取寄付金20,737,09514,284,4901
受取助成金10,941,95025,691,9152
事業収益(デフアカデミー)10,246,28417,733,8213
事業収益(サークルオー)4,041,7025,023,9084
事業収益(その他)3,692,2054,110,0955
その他収益計48,53153,538
経常収益計49,773,76766,945,7676
【経常費用】
事業費
人件費(給料手当/法定福利費)28,775,34024,400,9337
業務委託費4,284,9006,262,3378
通勤費1,271,9061,101,772
旅費交通費1,371,8321,657,037
通信運搬費2,235,3213,043,289
地代家賃3,506,4063,448,786
減価償却費4,677,6644,572,908
支払手数料2,821,698459,660
その他経費計3,124,0125,844,199
事業費計52,069,07950,790,921
管理費
人件費(役員報酬/給料/法定福利費)2,980,7448,420,793
その他経費計(管理費)6,610,9607,229,182
管理費計9,591,70415,649,9759
経常費用計61,660,78366,440,896
経常外費用(雑損失)2,130,635
当期一般正味財産増減額△14,017,651504,87110
前期繰越一般正味財産額△23,665,648△37,683,299
次期繰越一般正味財産額△37,683,299△37,178,428
①受取寄付金 昨年度比約645万円の減少です。前年度はクラウドファンディング(約1,150万円)のご支援をいただいた反動によるものです。
②受取助成金 昨年度比約1,475万円の増加です。事業の質向上や組織基盤強化を目的とした助成に採択いただきました。
③事業収益(デフアカデミー) 昨年度比約750万円の増収です。放課後等デイサービスの年間延べ利用回数が1,016回から1,505回へ約1.5倍に増え、通年での運営が定着しました。
④事業収益(サークルオー) 個別授業は年間延べ2,142回(月平均約180回)。あわせてクラス型授業に延べ204名が参加し、全国のろう難聴児へ授業を届け続けました。
⑤事業収益(その他) 企業向け事業「デフビズ」が中心で、この区分の約95%(392万円)を占めます。
⑥経常収益計 昨年度比約1,700万円の増収となりました。
⑦人件費 事業費の人件費は前年比約437万円の減ですが、人員削減ではありません。認定NPO法人取得に向けてバックオフィスを強化し役員報酬を通常水準に戻したことで、人件費の一部が事業費から管理費(⑨)へ移りました。事業費・管理費を合わせた総人件費は前年比で微増です。
⑧業務委託費 サークルオーの先生は業務委託契約で子どもを担当しています。授業回数の増加に伴い増えました。
⑨管理費計 役員報酬を通常の水準に戻したことなどにより増加しました。認定NPO法人取得に向け、バックオフィス体制を強化しました。
⑩当期一般正味財産増減額 収支が黒字に転換しました。財務基盤の立て直しがひとつの節目を迎えました。
収支(単年度)の3か年推移
大きな赤字から、少しずつ。2025年度、ようやく黒字に転じました。
収支ゼロ
△3,261万円
2023年度
△1,401万円
2024年度
+50万円
2025年度

※活動計算書と貸借対照表の全文は、当団体のHPで閲覧可能です。※当団体の堀内聡監事からは、監査の結果、理事の業務執行は法令、定款及び事業計画に基づき執行され、不正の行為または法令・定款に違反する重大な事実はない旨、報告がなされています。

井戸上 勝一(事務局長)2025年度をふりかえって
2025年度は、認定NPO法人として新たに認めていただき、団体として一つの区切りを迎えた一年でした。長く続いた赤字から、ようやく単年度の黒字へと転じることができ、正直なところ、ほっとしています。とはいえこれは、財務基盤を立て直すためのスタートラインにようやく立てた、というのが実感に近いです。放課後等デイサービス「デフアカデミー」もオンラインの「デフアカオンライン」も、目の前の子どもたちが生き生きと過ごし、学びに自信を深めていく姿に、この事業を続ける意味を何度も教えられました。支えてくださった皆さまのおかげで築けたこの基盤の上で、次の一歩を着実に、子どもたちとの出会いを広げてまいります。🙌 6
記事のアイキャッチ関連記事を読む ↗聞こえない両親のもとで育った僕が広げる「ろう難聴の子どもの居場所と可能性」hopius.jp — 事務局長 井戸上のインタビュー記事
認定NPO法人Silent Voice(サイレントボイス)
〒542-0061 大阪市中央区安堂寺町1-3-12 大阪谷町ビル4F
2017年1月 設立
2025年9月3日 認定NPO法人として認定
2025年度 活動報告書|認定NPO法人Silent Voice9 / 10
これからのこと

私たちのこれから

オンラインでつながった子どもデフアカオンライン
世界で聞こえない人は、自分一人だけだと思っていた🤝 0
尾中 友哉(代表理事)
僕は家族と話せたし、文化祭では舞台に上がって踊ったりもしていました。この子の孤独を、僕は想像しきれないかもしれない。でも、支えたいと思いました。💪 0

その道は、とても細い

聞こえない人の中には、医師も、弁護士も、スポーツ選手もいます。夢をかなえる人がいます。ただ、そこへ続く道がとても細いのです。

公教育

ろう学校の生徒は減り、全国で統廃合が進んでいます。県にろう学校が1校しかない地域もあり、共働きの家庭では送り迎えができません。

企業

聞こえない子どもは、およそ1,000人に1人。営利のビジネスとしては成り立ちにくい領域です。

福祉

福祉は通うことが前提です。聞こえない子どもは各地に点在していて、1つの拠点をつくっても距離の問題で届けられません。だから、立ち上がらないのです。

一体、誰が、どうやって支えるのか。

オンラインでつながり、対面の仲間へ

私たちは、オンラインの授業で、その子にぴったりの先生を全国から探してつないでいます。そして、にんげんキャンプのような対面の場で、同じ立場の仲間と出会えるようにしています。対面(福祉施設)とオンラインの両方を事業として続けているのは、日本で私たちだけです。オンラインでつながり、対面でコミュニティになる福祉のあり方をモデル事業として、全国の事業者が取り組めるようにしていきます。

2030年までに

2030年、福祉の制度が変わります。それまでにモデル事業をつくり、この支援の価値を社会に証明したいと考えています。企業にも、今の福祉にもできないことだから、認定NPO法人として取り組みます。

2030年まで、数年がかりの挑戦です。継続的な支えが必要です。

月額寄付サポーター
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月1,000円からいつでも停止できます
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※所得税の税額控除(寄付額から2,000円を引いた額の40%)と、お住まいの自治体が条例で指定している場合の住民税の控除(同じく最大10%)を合わせた割合です。控除を受けるには確定申告が必要です。

採用
一緒に働く仲間を探しています

デフアカデミー(大阪市中央区)で、子どもたちの個別支援計画づくりや保護者との面談を担っていただく児童発達支援管理責任者を募集しています。

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2025年度 活動報告書|認定NPO法人Silent Voice10 / 10